小学校と家のちょうど真ん中にあるこの図書館は、私にとってとてもなじみ深い場所です。私はようち園の頃から毎週のように通って、たくさんの本を借りました。大きな布でできた紙芝居や、ふつうの紙芝居。たくさんの絵が描いてる絵本や、文字が多い絵本。どれが一番? と聞かれても、答えを出すのには、たぶん十年くらいかかってしまいます。  こないだは初めてざっしコーナーを見てみました。絵本についてのざっしだったので、私もきっとたのしいと思ったからです。  ざっしの読み方は今までとけっこう違いました。写真やイラストはカラフルなのに、読み方は新聞みたいに小さな文字を少しずつ読みます。写真にもみじかい一言がついていて、わかりやすかったです。  たぶん、本屋さんでこのざっしを見かけても、どんな本か分からなくて困ったかもしれません。けれど、図書館の本は大切にすればずっと多くの人が読めて、新しく来た人は新しい発見があるのだと思いました。  新しい発見をいつも出来ることはすごいことだと、お母さんが言いました。私の友達には「きょうみない」が口ぐせの子がいます。もちろん本当はきょうみはある時もあるけど、なんだかそう言ってしまうみたいです。誰かがいると上手くできないなら、ひとりでおちついてやれば良いのかなと思いました。  いままで図書館で借りた本の数を見てみました。ようち園の頃はお母さんが借りてくれたものですが、小学三年生くらいからは自分で借りました。一回に借りる数や、月に何回行ったかはバラバラですが、八百冊くらいでした。私は今十二歳です。覚えてたり覚えてなかったりするけど、八百冊分の発見があると思うと、すごいなと思います。  この作文を書く時に、図書館について少し調べたりしました。するとこの図書館は私と同い年でした。なんだかとってもうれしいです。この図書館が大好きなので、これからもよろしくお願いします。来月は読書会にも初めて参加します。楽しみです。    二〇二八年六月四日  荒川 綾花

福岡市東図書館展示作品