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2025

斧を持ち南瓜殺戮美味である

血潮病む早く過ぎてよ春疾風

どくだみを摘もか摘まぬか令和散歩

春の草踏みて寝る猫また明日

空っ風ダックスフンドも軽やかに

メジロ待つ家に帰ろう手を出して

2024

月仰ぐ父が干したるパンツ越し

柿の実も赤くなるのに忙しく

柿の実よ落ちてくるなら手の中へ

柿の実の落ちる先の手熱視線

幼くて両手に溢れる青い柿

青い空柿熟れ星の落ちるよう

胸にある遠き君が世月明かり

君の胸傷の星月我が契り

暗闇で香る甘さに酔える帰途