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斧を持ち南瓜殺戮美味である
血潮病む早く過ぎてよ春疾風
どくだみを摘もか摘まぬか令和散歩
春の草踏みて寝る猫また明日
空っ風ダックスフンドも軽やかに
メジロ待つ家に帰ろう手を出して
月仰ぐ父が干したるパンツ越し
柿の実も赤くなるのに忙しく
柿の実よ落ちてくるなら手の中へ
柿の実の落ちる先の手熱視線
幼くて両手に溢れる青い柿
青い空柿熟れ星の落ちるよう
胸にある遠き君が世月明かり
君の胸傷の星月我が契り
暗闇で香る甘さに酔える帰途