拝啓、ひまわりが今か今かと咲き望む頃、先生におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。 我が家はかねてより度々行っていたお菓子作りを、今月も計画しました。先生にお召し上がりいただけないのが残念なくらいとても良くできたので、写真だけでもお送りします。 一緒に映っているのは娘の桂花です。五月に八歳になりました。彼女もお菓子作りを毎回楽しんでいて、今回これを作ろうと提案したのも桂花でした。 子供の成長はとても早く、下の子が三歳になりますけれど、再び初めて見るような光景ばかりで、男女の育て方の違いについてしみじみと感じます。 先生の「三人のたましい」を読みました。もっと昔に読んでいましたが、桂花が生まれた時、下の子が生まれた時にまたそれぞれ読みました。 中でも「子供は神様の子だけれど、あなたの子でもあり、その子自身でもある」という一文がいつも心に響いています。二人とも私から産まれましたけれど、まったく他人で、それを尊重していかなくてはならないのだとまざまざ思い知らされます。 そうそう、お菓子の話でした! 今回作ったのは錦玉羹です。今は琥珀糖とも言うようですが、年増の私には錦玉羹がしっくりきます。マドレーヌの型に入れたのでとても可愛らしく出来ました。春に作っておいたいちごのシロップを使って赤を作り、型から外したあとは少しだけ練乳をかけて食べました。とっても甘くてすぐにお腹いっぱいになりましたが、桂花も下の子もとても喜んでいました。 先生は甘いものがお好きでしたよね。今度お会いする時にはぜひ持って行きたいと思っています。 桂花は先生の写真を見て、会ってみたいと言っています。お誕生日会を楽しみにしていますね。 桂子